職人の紹介
近藤 一歳
Kazutoshi kondou
鍛え上げた鍬一筋の技術
創業百三十余年。「五郎吉」を屋号とする鍬専門の鍛冶屋の五代目。
近年、全国的に鍛冶職人が減少していることもあり、各地から五郎吉の専門性の高さを頼りに依頼がくる。
その根底にあるのが、長きにわたりひたすら鍬づくりを追求してきた、五郎吉ならではの知識と技術力だ。
地域の特性と土壌に適した形状からなる抜群の作業性。
そして、堅牢かつ耐久性の高さ。
そこには、代々受け継がれてきた技術とともに、培われてきた創意工夫も鍛え込まれている。
近藤 孝彦
Takahiko Kondou
技術向上に日々研鑽を積む
技術向上に日々研鑽を積む最新の工作機械で刃物を作るメーカーに九年勤めた後、六代目として家業を継ぐため、鍛冶の世界に二十七歳で入門。
現在は三条工業会が主催する「伝統的鍛冶技術継承事業」に参加し、鍛冶道場で腕を磨く毎日だ。
鍛造、研磨、プレス、溶接等、家事に関わる技術のすべてを習得しながら、代々得意とする鍬はもちろん、包丁なども手掛ける。
1日でも早く一人前の職人になりたいと、研鑽の日々は続く。