職人の紹介

小林由夫

Yoshio Kobayashi

兄弟ならではの「合わせ技」

鍛冶屋でいう「合わせ物」を一貫して作ってきた。
一本の丸棒から鍛造して二本で一対の「合わせ物」を作る仕事は、大量生産できない手作り品ばかりだ。
すでに五十年の歳月を、弟と二人で分担しながらやってきた。
物を挟むものは何でも作るのが前提。
左右一対の「合わせ物」を、寸分の狂いもなく仕上げるには、それなりの年季が必要となる。
頭の中には二百アイテム以上の図面が詰まっている。
手作りの「合わせ物」の世界も職人が減り、思いもよらないところから注文が舞い込むこともしばしば。
一つ一つ要点を聞きながら、どこに重点をおくか想像し、丁寧に仕上げていくのもまた楽しみのひとつといえるだろう。
「酒は飲むしたばこものむが、薬は飲んだことがないのが自慢だ」という二代目は町鍛冶の誇りに満ちている。

製品の紹介

  • 左:丸床 丸口先細6寸
  • 中:丸床 平口5寸
  • 右:喰切5寸
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    小由製作所

    〒955-0061
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    FAX.0256-32-4198