
職人の紹介


飯塚 解房
Tokifusa Iizuka
自分の哲学を貫いて
「重房」のブランド名で庖丁を世に送り出してはや四十年。
打ち刃物鍛冶としてこの世界にいるからには、刃物に対して一環した自分の哲学がある。
庖丁として最後の仕上げをするのは使う人で、長切れをして当り前の刃物に仕上げるのは、鍛冶職人の腕ということになる。
いわゆる出来のいい物を使う人に渡したい。この一点に精魂傾けてきた。鍛冶の修行に励んだ若かった頃から、一貫して変わらない生き方がそこにある。
自分に技を伝えてくれた師匠をはじめ、何よりも三条鍛冶の伝統を伝え続けてきた、先人の知恵のお陰で今があると、感謝の念を忘れたことはない。
二人の息子が、長年培ってきた技を継承してくれることが何より嬉しいし、責任もまたひとしおといえるだろう。

飯塚 正行
Masayuki Iizuka
火と向き合い丁寧な仕事を
長兄だが鍛冶職人になったのは弟より後になる。庖丁の使われ方を経験した後、この仕事についた。
子供の頃から親方の仕事場で遊び、慣れ親しんだ場所が、今は修業の場になっている。
夢中で取り組んでいた頃と違い、少しは余裕を持って火と向き合えるようになった。
庖丁を使った犯罪が報じられると、胸が痛む。本来の使用目的を外れた使い方が許せないと思う。
これからも一つ一つ納得の行くまで作り続ける。

飯塚 佳英
Yoshihide Iiduka
火を見つめ納得の一本を
兄に先駆け、学業の終了とともにこの世界に入った。
親方の元で一から修行するが、それこそ子供の頃から遊び場にしていた作業場に、何の抵抗もなかった。
伝統文化の継承と人はいうが、それほどの気負いはない。
一つとしておろそかにできない作業は、根気と集中力のいるものだ。
火を見つめ無駄な部分を省いていくと、美しいフォルムになっていくのが楽しいと感じる。
休日は趣味のマウンテンバイクで気分転換を図っている。
製品の紹介

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重房刃物
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