鋸職人の技を継承したい

家は代々鋸職人で、母方の家業も鋸職人だったためか、自然と職人の道に入り数えて四代目になる。
かつて隆盛を極めた鋸職人たちは数件になり自分が最後の鋸職人かも知れないとの思いは強い。
鋸は完成までの工程が多くそれだけ不良品の出る割合も増える気の抜けない作業とひずみを取ることに集中するという。
木工の全国大会で優勝者が使った鋸が自分の造ったものだったことがある、道具を大切に扱ってくれる人がいる限り、己も全力で応えようと覚悟を決めている。