刃物を作る時の注意
刃物は、扱い方を誤ると怪我をする恐れがあります。
次の点に充分気をつけて作業を行いましょう。
1.人に刃を向けない。
2.刃物を持って移動するときは、人にぶつかったりしないよう注意する。
3.不安定なところに刃物を置かない。
4.作業中は、ふざけたり、走ったりしない。
鍛冶仕事で使用される言葉
あかめる
炉の中に材料を入れて加熱すること
くべる
物を中に入れること、例えばコークスや地鉄を炉の中に入れること
つぶす
鉄などをたたいて薄くすること
ひづくる
あかめた鉄などを加工する作業
鍛冶道場で使う道具
1.炉(火床(ほど)ともいいます)
主に材料を熱するための道具です。鍛冶道場にはコークスを燃料とするコークス炉、プロパンガスを使うガス炉の2種類があります。
2.金床(かなとこ)
材料を叩くときに土台として使う道具です。
3.つかみばし(箸)
材料を掴むための道具です。鍛冶道場では箱ばし・平ばし・丸ばしなどがあります。用途に合わせて使い分けます。
4.鎚(金槌)
材料を叩く道具です。ツツともいいます。用途に合わせて使い分けます。
5.スプリングハンマー
モータの動力を使い、材料を叩く道具です。打つ強さや速さは、クラッチペダルを踏んで、加減します。
6.ベルトグラインダー
材料を削る道具です。研磨剤が塗布されているベルトを、モータで回転させ材料を削ります。
7.水砥石
材料を削る道具です。水を掛け流しながら使う回転式の砥石で、刃卸しなど、材料が熱を持っては困る時に使います。
8.グラインダー
材料を削る機械です。砥石をモーターで回転させ、材料を削ります。材料の角を丸める時などに使います。
9.研ぎ柄(とぎづか)
刃卸しを行う時など材料を固定して持ちやすくするための道具です。水砥石を使った刃卸しに使います。
10.サンドブラスト
研磨剤等を圧縮空気とともに吹き付けて、材料の表面の汚れを落とす道具です。
11.角砥石
刃を付けるための道具です。荒砥・中砥・仕上砥の三種類があります。砥石の表面に水を掛けながら作業をします。